PER(株価収益率)を株式投資に活用する方法

PER(株価収益率)とは?

 

株式投資で資産運用を行う上で、いざ投資をする会社を選択する時にPER(株価収益率)は重要視される指標の1つです。

単位は『倍』を使用します。

 

株価収益率(かぶかしゅうえきりつ、英: price earnings ratio)とは株価の状況を判断する指標の1つである。株価を判断する情報として株価純資産倍率(PBR)と共に重要視される。

Wikipediaより引用

PER(株価収益率)は、数字が大きい程『割高』であり、数字が小さいほど『割安』であると言えます。

例えばPERが5倍の企業と1倍の企業では、5倍の企業の方が割高であると言えます。

 

PER(株価収益率)は何を表している?

それでは、なぜこのPERがその会社の株式が割高か割安かを判断する指標となるのでしょうか?

それは、PERは投資した会社の株価が、1年間で稼ぐ一株当たりの利益の何倍か?

を示しているからです。

 

式で表すとこうなります。

≪株価収益率≫

株価÷ひと株あたりの当期純利益

 

例えば、A会社の一株あたりの純利益が300円で、株価が3000円だとしましょう。

そうすると

3000(株価)÷300(ひと株あたりの純利益)=10(株価収益率)

 

よって、A会社のPER(株価収益率)は10倍となります。

 

一株あたりの純利益とは?

上場企業の株価は、東京証券取引所が開いている限り、常に変動する時価です。株価が変動しますから、当然PERも毎日変動します。

会社の株式が割高か割安かを判別する指標は、日々移ろうわけです。

 

一方で、当期純利益は会社の一年間の純利益です。一株当たりの当期純利益は、一年間の純利益を発行している株式数で割ったものを指し、EPSと呼ばれています。

≪EPS…一株あたりの当期純利益≫

当期純利益÷発行済株式数

上場企業は株式を発行して、それを投資家に購入して貰う事で資金を調達します。発行済株式数とは、企業が発行しているその株式の総数を指します。

 

例えば、先ほどのA社は当期純利益は30億円でした。

A社は、株式を1000万株発行しています。

とすれば、A社の1株あたりの当期純利益は、30億円を1000万円で割りますので300円ということです。

式で表すと、こうなります。

EPS(300)=30億(当期純利益)÷1000万(発行済株式数)

 

つまり、EPSはその会社が発行する株式1株が、どのくらいの純利益を生み出しているかの指標となります。

 

PERで投資先企業の判断に活用する

 

このように、投資先の会社のPERが高ければ、一株あたりの収益性に対して、現在の株価が高いと言えます。

つまり、PERが高い企業は、その時の株価が買われすぎの状態にある、つまり割高であるといえます。

それでは、PERが低い企業は、割安であるため安全株であり有望なのでしょうか?

ここで、PERを投資判断に活用する上で押さえておきたい注意点を説明します。

 

 PERは、業種(セクター)によって、大きく異なる

 

PERは、業種や取引市場によって平均値が大きく変わります。

東証1部の平均PERは16倍ですが、東証1部の情報通信や医薬品セクターは平均PER約25倍、石油石炭や非鉄金属セクターは10倍以下と大きく開きがあります。

また、新興市場である東証マザーズの平均PERは83.2倍にも大きくなり、マザーズの情報通信セクターに至っては188倍まで平均PERが膨れ上がっています。

このように、成熟した産業はPERは低い傾向があり、発展途上の産業や未来に進化する可能性が高い産業はPERが高くなります。同様に、ベンチャー企業などの若い会社が集まる新興市場でもPERが高くなります。

 

つまり、現在の会社や業種の稼ぐ力が不十分であったとしても、将来的に大きな利益を見込まれる会社や業種はPERが高くなるのです。

それを考えると、PERが高い=割高とは断言してしまうことにはやや違和感が残ります。

 

投資の目的を明確にして、銘柄の判断基準を考える

このように、投資先の選定にPERを活用するには、まずあなたが購入を考えている会社の業種のPER、また市場のPERを把握する必要があります。

 

株価が上昇して過熱感を帯びてくればPERは上昇して、株価下落の可能性も出てきますので当然、警戒が必要です。

とは言え、株式市場は将来への期待によって大きく上昇しますので、PERが高くてもどんどん株価が伸びていく事も良く見られます。

例えば近年では、フィンテックや人工知能、量子コンピューターやスマホゲームの関連銘柄などがPERを膨張させながら株価の大化けを遂げました。

一方で、ある程度成熟した産業や東証一部の市場においてはPERが比較的低く、割安感を感じる事もありますが、前述したような株価の急騰劇を演じる事はあまりなく、株価の動きはゆるやかです。

 

つまり、どのように資産を運用したいかによって、どこの市場に投資していくかを柔軟に判別していく事が大切です。安定した長期投資を行うのか、また将来期待されているセクターえを狙って一攫千金を取りに行くのか。

資産運用や株式投資は目的があって始めるものです。

あなたが実現したい目的に応じて適切な投資方法で運用する事が大切です。

目的が明確になり、いざ資産運用を始めようという時には、このPER(株価収益率)は一つの判断基準を作る助けになってくれるでしょう。

 

 

 

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