マイナス金利政策とは?【わかりやすく解説】

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この記事を書いている私は、株式を中心に資産運用をしながら金融経済分野を研究しています。日本には明るい未来が待っている事を信じて執筆しています。

 

本記事の内容

 

✔️マイナス金利政策とは?

✔️銀行に預金するとマイナスになる?

✔️マイナス金利政策のメリットは?

 

 

 

 

マイナス金利とは?

 

当サイトでは、金利と景気の関係についていくつかの記事で紹介しました。

詳しくは下部リンク記事を参照ください。

 

ここでは、金融政策の一つであるマイナス金利政策について解説します。

 

マイナス金利政策(マイナスきんりせいさく、英: negative interest rate policy)とは、中央銀行(もしくは民間銀行)が名目金利をゼロ未満のマイナス金利に設定する政策であり、経済を刺激するために行われる非伝統的金融政策である

Wikipediaより引用

 

景気が悪い時、中央銀行が政策金利を引き下げます。

 

なぜなら金利の引き下げは、世の中のお金の巡りを円滑にして景気を刺激するからです。

 

金融政策と景気の関係をわかりやすく解説する。

 

しかし、あまりにも深刻なデフレ不況に陥ってしまえば、金利をゼロまで低下させても景気は回復しないことがあります。(ゼロ金利政策)

 

そんな時に、ゼロよりもさらに低い位置まで政策金利を落として景気を活性化させる政策をマイナス金利政策といいます。

 

 

ここで疑問が浮かびます。

 

それは

私たちが取引する銀行の預金にもマイナス金利が適用されるのか?

という事です。

 

私たちが銀行に預けたお金にもマイナス金利が適用となれば、預金をするだけで損をしてしまいます。

 

例えば銀行に100万円を預金したとします。

預金金利が1%のマイナス金利であれば、この預金100万円は1年後に99万円になります。

 

これでは、誰も銀行に預金をしなくなり、次々と銀行が倒産していくでしょう。

 

また、私たちが銀行でローンを組むときにもマイナス金利が適用となれば、借りたお金よりも返済額が減ってしまうという不思議な現象がおきてしまいます。

 

ここからもわかるように、私たちと銀行の間に発生する金利にはマイナス金利は適用されません。

 

それでは、マイナスの金利はどこに発生するのでしょうか?

ここからは、景気対策としてのマイナス金利政策の手法について解説します。

 

マイナス金利は何にかかる?

 

じつはマイナス金利は、私たち一般人の預金や借入にかかるものではなく、民間銀行の預金に対して金利をかけられます。

 

民間銀行は、日本銀行に『日銀当座預金』とよばれる預金口座を持っています。

 

マイナス金利は、この日銀当座預金にかかってくる金利なのです。

 

日銀当座預金にマイナス金利がかかると、民間銀行は当座預金にお金を入れることに消極的になります。

 

つまり、日本銀行がマイナス金利政策によって民間の銀行に言いたい事はこの一言なのです。

日銀当座預金を

貸し出しにまわしましょう

 

日銀はマイナス金利政策によって民間の銀行が市中に貸し出しを増やす事で、マネーストックを増加させ、景気を良くしたいのです

 

マネーストックについて詳しくはこちら⬇︎

マネーストック(マネーサプライ)とは?【わかりやすく解説】

 

 

それでは、そもそも民間の銀行はどのようにして利益を得ているのかを振り返ってみます。

 

民間銀行の収入は?

 

民間の銀行も営利団体ですから、当然利益をあげる必要があります。

 

実は民間銀行が利益をあげる源泉は、私たち国民の預金です。

 

私たちが銀行に預けた預金を元手に、銀行はさまざまな融資や投資活動をおこない、その金利や売却益で利益を得ているのです。

 

具体的には下記のような方法があります。

 

貸し出しによる金利収入

国債保有による金利収入

投資による収入

ATM等の手数料による収入

 

実は、私たちが銀行に預けている預金はこれらの方法で銀行が利益をあげる源泉として活用されているのです。

 

この4つの方法から今回のマイナス金利政策の目的が見えてきます。

 

民間銀行が、預金を増やしているだけでは経済は動きませんので、貸し出しを増やしてもらう必要があります。

 

そもそもデフレ不況下では、銀行は貸し出しを増やしません。

 

なぜならデフレ不況下では、融資が失敗する確率が高いからです。

 

マイナス金利政策は、民間銀行に貸し出し(融資)を増やしてもらうために、民間銀行の預金に対してマイナスの金利をかける事によって、銀行に対して

 

預金➡︎融資

 

を働きかけるということです。

 

ただ、マイナス金利政策によって民間の銀行の経営が圧迫されてしまっては、本来の目的である景気回復の足かせとなってしまいます。

 

その為、民間銀行の経営を十分に考慮した政策内容となる事が一般的です。

 

 

近年のマイナス金利政策

 

近年、日本でマイナス金利政策が導入されたのは経済政策アベノミクスの最中である2016年の1月です。

 

【アベノミクスの成果は?】内容から評価までをわかりやすく解説

 

アベノミクスのマイナス金利政策では以下の内容が決定されました。

 

✅マイナス金利導入以降に民間銀行が任意で預ける日銀当座預金に対しては−0.1%の金利をかける

 

 

また、日銀はこの当座預金口座の金利全体をマイナスにするのではなく、0.1%、0%、−0.1%と3段階に分け、金融機関の収益が大きく悪化しないよう配慮しました。