日本国債は本当に危ないのか?【金利から考察する日本国債】

本記事の内容

✔️国債とは?

✔️日本国債は暴落する?

✔️日本の財政破綻の確率は?

 

そもそも国債とは?

 

国債(こくさい、英: government bond)は、

  • 国家が財政上の必要によって国家の信用によって設定する金銭上の債務
  • 国家が発行する債券。
  • 国庫債券の略称。

Wikipediaより引用

 

国債とは、国が発行する債権(投資家から資金を調達する為に発行する有価証券)です。

 

わが国の日本国債は、国会で決まった必要予算を補う為に日本政府によって発行されます。

発行された日本国債は、誰かに買ってもらう事で日本政府は資金を調達できます。

 

 

これは、令和2年3月末時点の日本国債の保有者です。

ご覧の通りで、9割以上は日本銀行や民間の金融機関によって購入されています。

 

国債価格と国債金利

 

投資対象である国債の価格と金利は常に変動します。

基本的に価格と金利は

 

✔️ 国債価格が上がれば国債金利は低下

✔️ 国債価格が下がれば国債金利は上昇

このような関係になります。

 

この理由を説明します。

 

国債に限らず、世の中のすべてのものは

 

価格が上がる=需要がある

 

つまり

日本国債の価格が上昇=日本国債は需要がある

ということです。

 

さて、最初の国債と金利の関係に戻りましょう。

 

国債価格が上がる=国債金利が下がる

 

つまり、

 

日本国債に需要がある=日本国債の金利が下がる

 

この構図になります。

 

この理由は、需要とは国債に対する信頼性の高さを表していると言えるからです。

 

そして投資対象となる国債は、安全であるほど金利は低くなります。

 

これは、破綻したギリシャ国債の金利が急騰した事からもわかるように、リスクをはらむ投資対象は金利を高くつけなければ投資家に売る事ができないからです。

 

この国債金利と国債価格の関係は、次の章を理解するために重要なポイントですので押さえておきましょう。

 

日本国債は暴落するのか?

 

日本国債は暴落して、日本の国家財政は破綻する。

 

近年このような論調は、声高に叫ばれています。

 

例えばこの日本国家破綻論、日本国債暴落論を、下記のリンク記事から抜粋して検証してみます。

 

引用元:

2030年を前に日本の国家財政は破綻するでしょう

 

しかし実際は、このままでは国債暴落による財政破綻が起きることは確実です。

その場合、日本人の働く環境が財政破綻の影響を大きく受けることは間違いありません。
 国債暴落とその顛末について、私は2011年に、週刊誌にシミュレーション小説「老人が泣き 若者は笑う」を発表しました。

その小説では2013年に国債が暴落することになっていますが、今は、東京五輪が開かれる2020年までは財政出動により暴落は起こらず、Xデイは2021年にやってくると考えています

 現在、国の借金は1000兆円を超えており、絶え間なく増え続ける利子の他に、財政赤字によってここ2、3年は毎年40兆円ほどが積み上がっています。

今後もしばらくは同程度の赤字が続く見込みですから、消費税を仮に10%にしても到底プラスにはなりません。

少子高齢化がさらに進みますので、GDPが増えて税収が上がることも考えにくい。

このままではいずれ間違いなく日本国債は信用を失い、私が小説に書いたように暴落して国家財政を破綻させます。
 これを防ぐには、政治による抜本的な制度改革が必要ですが、私は、日本の政治家は改革を遂行できないと踏んでいます。

 

あくまでこの引用記事は一例であり、日本国債暴落論は一部の経済学者から根強い支持を得ています。

 

それでは、赤文字にした箇所を抜粋して一つづつ検証します。

 

国の借金は1000兆円を超えており、絶え間なく増え続ける利子の他に、財政赤字によってここ2、3年は毎年40兆円ほどが積み上がっています。

 

結論からいえば、この借金は日本国債を暴落させるほどに悲観するもではありません。

引用記事中の『国の借金』は、前述したとおりで日本政府が発行する日本国債です。

 

再掲グラフですが日本国債の保持者の内訳は以下のとおりです。

 

このほとんどが国内の金融機関であり、海外の保持者はわずか8%程度しかありません。

 

これらの金融機関は、一体誰のお金を使って国債を購入しているのでしょうか?

 

日本銀行はお金を発行できますから、発行したお金で日本国債を購入しています。

民間の銀行は国民の預金から、生命保険会社は国民の保険料から。

 

つまり、いわゆる国の借金(日本国債)の大半は、日本国民が借りているお金ではなく、日本国民が貸しているお金なのです。

 

このように国内で消化されている日本国債は、安全性が極めて高いと言えます。

※国の借金に関してさらに詳しくはこちら⬇︎

『国の借金』とは?【わかりやすく解説】

 

✅消費税を仮に10%にしても到底プラスにはなりません

 

当サイトでは、そもそも増税によって税収を増やすやり方は適切ではない事を解説しています。

特に消費増税は、国内の消費活動を停滞させますから、むしろ税収は減ってしまうのです。

 

それではどうやって税収を増やしていくか?

 

それは、金融政策と財政政策によってGDPを拡大する事が必要です。

詳しくはリンク記事をご参照ください⬇︎

消費税率10%増税の悪影響【わかりやすく解説】

 

『少子高齢化がさらに進みますので、GDPが増えて税収が上がることも考えにくい。』

つまり、このワードにも疑問が残ります。

適切な金融財政政策をおこなえば少子高齢化が進んでいる先進国でもGDPは普通に拡大をしています。

 

なにより、2012年のアベノミクス開始からは、わが国でもGDPの拡大が見られています。

少子高齢化がGDPにまったく影響をしないというつもりはありませんが、それよりも経済政策の影響力の方が大きいと私はいいたいのです。

 

日本国債は信用を失い、私が小説に書いたように暴落して国家財政を破綻させます。

 

それではここで、国債価格と国債金利の関係に戻りましょう。

 

もしも日本国債が暴落するとしたら、

国債価格が暴落=国債金利が急上昇

 

この関係から、日本国債の金利は急上昇するはずです。

日本財政の信用が無くなれば日本国債は売られますから、金利を上げなければ誰も買ってくれません。

 

ここで、今の日本の国債金利を考えてみます。

 

画像引用元:Bloomberg

 

2020年7月現在の日本国債金利は、0.1%〜0.4%

 

対して近年、財政破綻があやぶまれたギリシャの国債金利推移を見てみましょう。

2010年以降、急速に財政状況が悪化したときのギリシャ国債金利は30%にまで達しているのです。

 

これだけでも、今の日本国債が暴落し国家財政が破綻する可能性がいかに低いかおわかりいただけるでしゃう。

 

『暴落は突然くるものだ』

という反論もあるかとは思いますが、最後によりわかりやすい日本国債の安全性を証明できる指標を紹介します。

 

それが

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)

です。

 

CDSは簡単に言えば、「対象先(企業や国)が破綻した時にそなえる保険」です。

 

つまり今回の場合、破綻のリスクが高い国のCDS保証料は高くなります。

 

ますばEU主要国のCDS推移です。

国家財政が不安視されているイタリアやスペインも近年は低下傾向にありますが直近は100〜200bpsといった水準です。

次はアメリカとアジアの主要国です。

 

ケタが違っていますが、日本はコロナショックの影響があり急上昇したとは言え40bps程度です。

 

国債投資の保険料が安い=破綻リスクが少ない

 

つまり日本国債は信用が高く、少なくとも現在は世界の投資家からみても安全資産だと評価されているといえ事です。

 

経済的悲観論に惑わされずに、正しい経済知識を身につけて明るい未来を目指していく。

 

当サイトは日本のそんな未来を応援しています。