インフレーションとは?【図解でわかりやすく解説】

インフレーションとは?

 

インフレーション(インフレ)とはシンプルにいえば

物価が持続的に上昇すること

です。

 

 

実は、インフレにはデメリットではなくメリットがたくさんあります

 

本記事ではそんなインフレについての不安を解消し、インフレのメリットについてわかりやすく解説します。

 

本記事からわかること

インフレのしくみ

インフレのメリットとデメリット

インフレと資産運用

 

反対語の『デフレーション』はこちらの記事を参照ください。▶︎▶︎【デフレーションとは?】わかりやすく解説

インフレの原因は?

 

結論からいえば、インフレの原因は

世の中のモノよりもお金の量が多い

ことです。

 

少し詳しく解説します。

 

世の中の物価はモノとお金の量は常にバランスによって決まります。

 

これを単純化して解説します。

 

1年前、世の中にはりんご1個と1万円しか存在しませんでした。(りんご1個の価値=1万円)

 

一年後の今年は、お金が増刷されて、世の中には10万円が流通しました。

 

 

するとどうでしょう?

 

りんご1個の価値が10万円になりました。

 

つまり、お金の増刷によって、りんご1個の価値が上がって、お金の価値が下がったのです。

 

とても単純化していますが、インフレとはこのように発生します。

 

 

この状態が、インフレを引き起こすのです。

 

インフレのメリットとデメリット

インフレのメリット

 

インフレのメリットはたったひとつです。

 

低インフレ下では景気が拡大する

 

基本的に低インフレでは、雇用が拡大して消費が活性化するため、景気が拡大します。

 

そのメカニズムに関しては後述します。

 

インフレのデメリット

 

インフレのデメリットは、行き過ぎたインフレ(ハイパーインフレ)による経済停滞です。

 

第一次世界大戦後のドイツで起こったハイパーインフレが有名ですが、ハイパーインフレでは物価が高騰して経済が停滞します。

 

【関連記事】▶︎▶︎【世界のハイパーインフレ】原因と対策

 

2つのインフレ

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大きく分けて、インフレには2つのパターンしかあります。

 

生産力の低下によるインフレ

:貨幣の供給によるインフレ

 

①:生産力の低下によるインフレ

 

ひとつめは、国全体から物を生産する力が損なわれた時に起こる、良くないインフレです。

 

このタイプのインフレの多くは、戦争や災害によって、国の供給力が壊れた時に起こります。

 

戦争によって物の供給力が破壊されると、物の値段が高騰してインフレか起こるのです。

 

参考記事:【世界のハイパーインフレ】原因と対策

 

 

②:貨幣の供給によるインフレ

 

供給能力が破壊されなくとも、中央銀行が供給能力を上回る量のお金を発行することによってもインフレはおこります。

 

貨幣供給によるインフレは良いタイプのインフレといえます。

 

そもそも生産技術の向上によって、モノの量は拡大していきますから、その拡大にあわせてお金を発行しなければデフレーションに陥ってしまいます。

 

バブル崩壊後の日本が不況に苦しんだのも、まさしくこのデフレが原因だったのです。

 

参考記事:デフレーションとは?

 

日本のインフレ率の推移

 

 

画像出典 世界経済のネタ帳

 

これは1980年から2021年5月現在までの日本のインフレ率の推移です。

 

バブル崩壊後の日本のインフレ率は0%を切ることもある、デフレ型の不況に悩まされました。

参考記事:失われた20とは?

 

デフレに陥ってしまった原因を日本の生産能力が向上したからと主張する評論家がいますが、筆者は同意できません。

 

次の図は、G7のインフレ率の推移をグラフ化したものです。

 

たしかに、どの国もインフレ率こそ低下して来ていますが、インフレ率が明確にマイナス圏に突入したのは日本だけなのです。

 

これが、日本が失われた20年と呼ばれる経済停滞期の原因です。

 

それでは次に、なぜ経済にはインフレが必要なのかについて解説します。


低インフレと好景気

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それでは、インフレのメリットでお伝えした景気の拡大が起こるメカニズムを簡単に解説します。

 

ポイントは大きく2つあります。

 

:低インフレ下では消費が活性化する

:低インフレ下では投資が活性化する

 

①:低インフレ下では消費が活性化する

 

低インフレ(物価上昇率2%~3%程度のインフレ)下では、消費が活発になります。

 

消費意欲の高まりを缶コーヒーで例えてみます。

 

 

インフレとは、世の中の物の値段が、今よりも来年の方が高くなる環境です。

 

物価上昇

世の中の消費意欲が高い

という構図が前提となります。

 

モノがよく売れて利益が拡大できる見通しができるから、企業は価格を引き上げるのです。

 

また、価格が上がっていくインフレ自体が、モノの購買意欲を高めます。

 

例えば、消費増税前の駆け込み需要を思い出して見て下さい。

人々は、これからモノの値段が上がってしまうと考えれば、安いうちに買っておこうという心理が働きます。

つまりマイルドなインフレとは、常に小さな駆け込み需要が起きている状態なのです。

 

物価⬆︎ ▶︎ 企業の利益⬆︎ ▶︎ 雇用の拡大

 

国内消費が拡大すれば企業の利益は上がり、結果として雇用が改善して賃金も上昇します。

マイルドなインフレ時には、人材・設備投資を活発化させることが企業にとっての合理的ですから、雇用改善や賃金の上昇、資産価格の上昇によって人々は豊かになるのです。

 

世界の先進国では金融政策を用いて、マイルドなインフレーション(年率2〜3%)を目指す政策、インフレターゲット政策を取っている国が少なくありません。

 

それだけ、景気動向を見る上で物価の動きは重要であり、資産運用を行う上でも外せない指数なのです。

 

 

インフレーションのつくり方

 

結論からいえば経済をインフレに持っていくには、中央銀行による金融政策によってマネーを発行することが必要です。

 

中央銀行が金融緩和政策を行い、国内の供給に見合った量までマネタリーベースを拡大する。

 

私たちは、中央銀行の金融政策によって、世の中に供給する貨幣の量を生産されるモノやサービス以上に拡大していく事が不可欠です。

 

つまり、生産量が向上にしている日本において

お金の価値を下げて、モノやサービス(人の労働力)の価値を高める

 

これこそが、金融政策の役割なのです。

金融政策の効果は資産市場から実体経済にまで、さまざまな部分に影響を与えます。

 

 

さらに詳しくは、補足記事をご覧ください。

補足記事▶︎金融政策とは?わかりやすく解説

インフレ下の資産運用は?

インフレ下は現金の価値がさがる

 

前述したように、インフレ期のモノの値上げ値上がりすることは、モノの価値が上がると同時にお金の価値が下がっている事を意味します。

 

つまりインフレ下では現金の価値が目減りしていくことになります。

 

現金や預金をもっていても価値が目減りするインフレ期には資産運用が株式や不動産などへの投資が活性化します。

 

一般的にインフレでは、地価や株価などの資産価値が上昇しますから、私たちの預金の1部も資産運用にまわすことでインフレによる現金価値の目減りを回避することができます。

 

2012年の末、アベノミクス開始から始まったマネタリーベースの拡大は、2度の消費税増税や新型コロナウイルスの感染拡大という甚大な経済危機があったにも関わらず、株価は2021年現在もバブル崩壊後の戻り高値を更新しつづけています。


新型コロナウイルスの感染拡大によって、インフレ率がふたたびマイナスに突入しようとしていますが、経済政策を的確におこなうことで、アフターコロナで日本経済は大復活をとげることができます。

 

そのキーワードとなるのは、本記事の主題であるマイルドなインフレーションということです。

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日経平均株価の最高値更新を祝して美味しいお酒を飲める日を心待ちにしています。テクノロジーの発展と豊かで明るい未来を想像しながら、今日も『時代おくれ』を聴いています。