【共産主義と社会主義の違いとは?】わかりやすく解説。

共産主義とは?

 

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この記事を書いている私は、株式を中心に資産運用をしながら金融経済分野を研究しています。日本には明るい未来が待っている事を信じて執筆しています。

 

マルクスと共産主義

 

共産主義とは、富を市民に平等に分配する計画経済を理想とする思想です。

一言でまとめると、

資本主義が生み出す格差社会へのアンチテーゼとして生まれた平等社会を目指す理想主義

 

と表現できます。

 

具体的に説明されたものを引用します。

 

【共産主義(きょうさんしゅぎ)】

財産の私有を否定し、生産手段・生産物などすべての財産を共有することによって貧富の差のない社会を実現しようとする思想・運動。

古くはプラトンなどにもみられるが、現代では主としてマルクス・エンゲルスによって体系づけられたマルクス主義思想をさす。

マルクス主義で、プロレタリア革命によって実現される人類史の発展の最終段階としての社会体制。

そこでは階級は消滅し、生産力が高度に発達して、各人は能力に応じて働き、必要に応じて分配を受けるとされる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

 

共産主義とは、現代においてマルクスエンゲルスによって体系化されたマルクス主義とほぼ同義です。

 

画像:カール・マルクス

 

画像:フリードリヒ・エンゲルス

 

 

マルクスは、資本主義の弊害である格差の原因を

『搾取する資本家(ブルジョワジー)』

『搾取される労働者(プロレタリアート)』

 

この2つの関係に見出します。

 

共産主義は、富を搾取する(とされる)資本家を打倒し、労働者(プロレタリアート)にその富を平等に分配するという仕組みへの革命を推奨しています。

 

対立概念である資本主義についてはこちら⬇︎

資本主義とは?【わかりやすく解説】

 

共産主義と理想社会

 

共産主義は、資本主義の弊害を解消し市民が平等に豊かになる理想社会思想である事を理解いただけたかと思います。

 

それでは、この共産主義の理想を具体的にまとめます。

 

✔️ 私有財産の否定

 

共産主義は、理想の平等社会を実現する為に、平等に富を分配しなければなりません。

資本家に富を持たせたままでは、労働者に平等に分配する事はできませんので、資本家が持つ富を取り上げるのです。

その上で、市民に富を平等に分配するとして、共産主義社会では私有財産を否定しています。

 

✔️ 国、宗教の概念を否定

 

共産主義は、究極の平等社会を目指しますので、国と国民という序列の概念を否定します。

私有財産の否定において、資本家の富を取り上げるのは国ではありません。

それらのすべての富全市民が共有するのです。

したがって、共産主義思想では人々の事を国民ではなく市民人民と呼びます。

 

また、宗教に対しても同様です。

共産主義は神と人間という序列を否定し、無神論に徹します。

無宗教という名の宗教という一面もあります。

 

 ✔️ 自由競争の否定

 

共産主義では、究極の平等を目指しますので資本主義では当たり前の市場競争を否定しています。

資本主義である現代社会では、さまざまな企業や人々の競争によって発展しています。

勝って利益を上げる企業もいれば、負けて倒産する企業もあります。

このように資本主義ではどうしても格差が発生します。

資本家に富が集中してしまう為に、平等を目指す共産主義において自由競争は許されません。

共産主義は、すべての企業活動や利益の分配も計画的に行う徹底した計画経済と自由競争の否定に邁進します。

 

 

日本における共産主義

 

このように、共産主義とは資本主義格差社会へのアンチテーゼとして広まった究極の平等理想社会を目指す思想です。

一般的に左翼と呼ばれる政治団体や人々が、この共産主義による理想社会を目指す勢力です。

 

参考記事:右翼と左翼についてわかりやすく解説

 

共産主義思想は究極の理想主義であり、2019年12月現在までにこの理想が実現した事はありません

 

人間には、利己主義的な部分が存在する事は否定出来ず、その利己主義が人類の発展を作ってきた一面があります。

 

人間の感情や利己主義を完全に否定する『理論的に美しい』計画経済は、理想的であるがゆえに一部の人々に熱狂的な支持を受けます。

それはまた、理想を追い続けるがゆえに、過激な思想に転換する事も少なくありません。

 

そして、平等を求める共産主義主義を推進する国は、ほぼ例外なく独裁体制を敷いている事も忘れてはいけません。

 

日本にも、共産主義革命を目指す過激派の集団が存在します。

 

革マル派

(日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派)

 

中核派

(革命的共産主義者同盟全国委員会)

 

 

連合赤軍

共産主義者同盟赤軍派(赤軍派)と日本共産党(革命左派)神奈川県委員会(京浜安保共闘)が合流して結成

 

参考記事を参照して頂きたいのですが、日本でも歴史的に左翼は日本国家を共産主義革命によって共産主義体制に移行しようと試みて来ました。

 

それは、戦前ではゾルゲ事件、戦後には学生運動や浅間山荘事件として現実に大きな被害をもたらしています。

 

画像:連合赤軍による浅間山荘立てこもり事件(朝日新聞)

 

共産主義と資本主義の対立は、米ソ冷戦の終結まで続く事となります。

 

旧ソ連の共産主義体制を軍拡とともに拡大を目指したスターリンですが、その共産主義独裁体制は1991年12月のソ連崩壊によって資本主義に敗北しました。

 

ソ連のような理想的な平等を掲げた共産主義の理想が、強力な独裁体制に移行するといった現象は、皮肉でありながらも世界各国で見られる興味深い現象でした。

 

 

共産主義と社会主義の違いは?

 

それでは、いよいよ本題です。

共産主義と社会主義の違いを説明する前に、社会主義の定義を確認します。

 

社会主義とは?

 

【社会主義(しゃかいしゅぎ)】

生産手段の社会的共有・管理によって平等な社会を実現しようとする思想・運動。空想的社会主義・共産主義・社会民主主義など。

マルクス主義で、資本主義から共産主義へと続く第一段階としての社会体制

各人は能力に応じて働き、働きに応じて分配を受けるとされる。

1917年のロシア革命により、1922年に世界初の社会主義国家としてソビエト社会主義共和国連邦が成立したが、硬直化した官僚体制への不満などから1991年に崩壊した。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

 

この引用から、社会主義も共産主義と同じく平等な社会を目指す思想という事は分かります。

 

それでは、共産主義と社会主義の違いは一体なんなのでしょうか?

 

社会主義は共産主義に至るまでの第一段階である。

 

具体的に一体何が違うのでしょうか?

 

 

国家の概念

 

共産主義では、国と国民という序列(格差)を撤廃する目的から、国家という存在自体を否定しています。

しかし、社会主義では国家の存在を否定はしていません。

 

共産主義は、経済格差のみならず人的な序列をも排する究極の平等社会を理想としています。

一方で、社会主義では人的な序列までは踏み込まない為、国家主義と共存する事もあるのです。

 

例えば、ナチスドイツはゲルマン民族優位主義による『国家社会主義』を標榜していました。

 

国家社会主義(こっかしゃかいしゅぎ)とは、国家主義に基づいて社会を全面的に統制しようとする思想・運動

国家が行う上からの社会主義等を指す語句。国民社会主義、民族社会主義とも。

Wikipediaより引用

 

国家によって、平等な社会を目指し富を均等に分配する事を目指す国家社会主義でも、統制経済となる事は避けられません。

自由経済であれば、一部の資本家に富が集中してしまうからです。

 

日本では戦前、大日本帝国憲法下での天皇制を激しく批判した北一輝が、国家社会主義に身を挺しました。

北一輝は、天皇について天皇の国民ではなく国民の天皇であるべきだと論じた事からも、社会主義が序列を認めない姿勢である事が分かります。

 

画像:北一輝

 

一般的に左翼と呼ばれる社会主義は、全体主義・統制経済による右翼的思想とも近い考え方を持ち合わせています。

 

しかし、一口に共産主義の手前である社会主義といえど、過激な国家社会主義や無政府主義から、穏健な民主社会主義までその幅はさまざまです。

 

現代において【社会主義】の言葉は、前述した社会主義や共産主義も包括した広義の表現で用いられる事が多いです。

 

 

保守とリベラルについて

 

最後に、簡単に共産主義に関連した思想について説明します。

第二次世界大戦後の日本政治は、長らく保守と革新の対立が続きました。

 

保守派=反共産主義

自由民主党

 

革新派=社会主義

日本社会党

 

自由民主党は、自主憲法の制定や伝統文化を重んじる保守派政党です。

最近では左派的な思想を持つ議員も抱えているものの、保守政党という認識が一般的でしょう。

 

一方で、日本社会党は現在は社会民主党(社民党)と改称していますが、戦後は社会主義思想によって革新を起こしていこうとする保守への対立勢力でした。

(社会党の改称後に、旧民主党(現・立憲民主)に参加した議員も多数あり)

 

実は、日本社会党の中にも右派と左派が存在し、右派では反共産主義の立場を取る者、左派ではマルクス主義を掲げる者まで幅広く存在しました。

 

この対立の流れの中で、リベラルという言葉が日本に浸透します。

 

自由尊重の意味を含むこの言葉は、共産主義などの独裁や統制に一線を引くという意図のもとで左派から生まれたと言われています。

 

リベラルは個人の自由を尊重し、経済的には自由主義経済を推奨するため、保守との対立概念とは言えません

 

言葉の発生の流れから考えれば、共産主義がリベラルはどちらかというと対立概念と言えます。

 

とはいえ、現代日本においてリベラルという言葉が本来の自由尊重といった意味で使われている事は少ないのも現実です。

 

どちらかといえば、左翼=リベラルとの認識が強いように思います。

 

日本の未来に

 

このように現代日本において、リベラル、保守、右派、左派、右翼、左翼などの言葉の境界線は極めて曖昧です。

 

その中で私たちは、それぞれの思想を理解し、見極める事が大切です。

 

私が応援する日本の未来は、

自由を愛する国民が、自らの国の伝統や文化に誇りを持ち、経済的な豊かさと未来への希望を持てる明るい未来

です。

 

そこには、競争もあれば敗北もあるでしょう。

事業に失敗して、格差が生まれる事もあるでしょう。

 

ただ、正しい経済政策が行われていれば、再分配政策によって格差を和らげる事は充分に可能です。

 

参考記事:金融政策をわかりやすく解説

 

 

むしろ、多くの人が色々な事にチャレンジ出来る環境を作る経済環境を作れれば、失敗してもまたやり直す事が出来るのです。

 

経済的な自由、競争を止めてしまえば私たち人類の発展はありません。

 

皮肉な話しではありますが、徹底した計画経済をおこなった旧ソ連でさえも、アメリカとの核開発競争によって軍事大国を築いたのです。

 

実は、日本は社会主義が最も成功した国と言われる事があります。

 

それは、戦後の経済成長を背景に、国民皆保険制度や年金制度を徹底して進めたからです。

 

これらの制度は、日本の格差是正に明らかに貢献しました。

 

確かにこの富の回収と分配は、社会主義的な政策と言えます。

 

しかし、この国民皆保険制度や年金制度がここまで日本に定着したのは、経済成長があったからこそなのです。

 

バブル崩壊以降の経済停滞から明確に脱却出来なければ、世界に誇れるこれらの制度の存続すら怪しくなってしまいます。

参考記事:失われた20年について

 

改めて私は、日本が正しい経済政策を実施し、自由な市場競争の中で発展出来る環境になれる事を願っています。

 

日本の伝統や文化を大切にしながらも、それぞれが自由に競い合い、少しづつ変化させ、少しづつ進歩していく。

 

今日もそんな明るい未来を思い浮かべています。

 


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