・具体的にわかりやすく知りたいです!
本記事はこんな疑問を解消します。
本記事の結論
- 日本有事のリスクは高まっている
- 有事に備えて準備しておく
- 必要な備えは避難用品と対処知識
参照:▶︎内閣官房国民ポータルサイト
目次
そもそも有事への対策は必要?
結論からいえば日本において戦争やテロなどの有事が発生する可能性は急速に高まっています。
その理由となった事案が大きく分はわけて2つあります。
2つの事案
- ロシアによるウクライナ侵攻
- テロによる元首相の暗殺
それぞれ解説しますね。
①:ロシアのウクライナへの侵攻
2022年2月に勃発したロシアによるウクライナ侵攻によって西側諸国(自由主義陣営)と東側諸国(共産主義陣営)の対立が激化しています。
日本が位置する東アジアに目を向けると、おとなりの国中国共産党が2022年10月の共産党大会にて習近平派による独裁体制を確固たるものにしました。
これによって『ひとつの中国』を目指す習近平体制による台湾侵攻が早まったと言われています。
第二次世界大戦以降、アメリカの核の傘として平和を享受してきた日本も中国の肥大化によって『核の傘の抑止力』も大幅に低下してしまったのです。
②:テロによる元首相の暗殺
2022年7月、安倍元首相が奈良県での選挙演説中に銃撃を受けて暗殺される事件が発生しました。
画像:安倍晋三元首相
これは卑劣でれっきとしたテロ行為にも関わらず日本国内のメディアはテロの犯人である人物の言い分である宗教団体と政治のつながりにのみ焦点を当てて報道をしています。
残念なことにこのメディアのテロを肯定しかねない報道姿勢に、世論は卑劣なテロ行為への危険性をあいまいなものとして受け入れてしまったのです。
見方を変えれば、この一連の流れによって日本ではテロ行為によって世論を動かすことができる国となってしまったといっても過言ではありません。
避難の際に必要なもの
それではまず、有事のが起こった時に避難をする場合の準備品についてを解説します。
避難の時の準備品
- 頑丈な衣類と履き物
- 非常持ち出し品
- 3日分(目安)の食料
それぞれ解説しますね。
①:頑丈な衣類と履き物
まず避難をする時には頑丈な衣服と履き物、可能であればヘルメット等を着用することが必要です。
頑丈な衣服や履き物とは、例えばアウトドア用のウェアや防護服などです。
これは次の攻撃や略奪、瓦礫による怪我など二次的な被害から身を守ってくれます。
②:非常持ち出し品
非常持ち出し品とは下記のようなものです。
- 携帯飲料水
- 食品(カップ麺や缶詰めなど)
- 貴重品
- 身分を証明できるもの
- 軍手
- 懐中電灯
- 緊急用品
- 衣類や下着
- 筆記用具
避難するときには思いもよらない道具が必要になる場面が多くあります。
非常時に必要な持ち出し用の道具を日頃から準備しておくことをおすすめします。
③:3日分(目安)の食料
有事に備えて3日分を目安に食料を確保しておきましょう。
大人1人の3日分の食料目安は以下のような内容です。
避難用食料(1人分)
- 水:9リットル
- ※アルファ米:5食分
- 缶詰め:3缶
- ビスケット:2箱
- 衣類と下着:3着
※アルファ米
炊きたてごはんを急速乾燥したもので水やお湯を加えるとすぐに食べられる状態になる米
急な爆発への対処法
それでは次に戦争やテロでの急な爆発への対処法について解説します。
急な爆発への対処法
- 姿勢を低くして頭を守る
- 爆発場所から離れる
- 警察や消防の指示に従う
- テレビやラジオからの情報を確認する
次は爆発時に屋内にいて火災が発生した場合の対処法です。
火災への対処法
- 姿勢を低くして建物の外に出る
- 口と鼻をハンカチで覆う
最後は瓦礫(がれき)に閉じ込められてしまった場合の対処法です。
瓦礫に閉じ込められた時の対処法
- 粉じんを吸わないように口と鼻を覆う
- 明かりの為に火を灯さない
- 居場所を知らせる為に物音をたてる
- 粉じんを立てないように気をつける
戦争の想定と対策
それでどんな有事が起こり得るかの想定と対策について解説します。
有事の想定
- ミサイルや空襲による攻撃
- 敵軍の上陸による侵攻
- シーレーンの封鎖
- 核兵器による攻撃
①:ミサイルや空襲による攻撃
ミサイルや空襲による武力攻撃が発生した場合には市町村から全国瞬時警報システム(Jアラート)が発せられます。
Jアラート
弾道ミサイル、地震、津波などの時間的余裕のない事態に関する情報を携帯電話等に配信される緊急速報メール、市町村防災行政無線等により、国民に瞬時に伝達するシステムのこと
またテレビやラジオ、消防車両などを通じて事態の内容と推奨される行動の発信も同時に行われます。
屋内にいる場合
- ドア・窓をすべて閉じる
- ガス・水道・換気扇を閉じる
- ドア・ガス・窓ガラスから離れる
屋外にいる場合
- 堅牢な建物や地下街へ避難
- 建物がない場合は物かげに隠れて体を伏せ、耳を塞いで頭を隠す
ミサイルや空爆では爆発そのものの被害のほかに、爆発の風圧での耳や目の負傷や破片が飛び散って負傷をする危険性があります。
そのリスクを防ぐためにも体を伏せて頭や耳を守る必要があるのです。
②:敵軍の上陸による侵攻
敵軍が上陸作戦による侵攻を開始する場合には事前に知らされる可能性があり、その場合には前述した準備物をもって指定された避難所へ速やかに向かいます。
遠方への避難が必要となる場合も想定されますが避難の経路や手段などについては行政機関からの指示に従って行動しましょう。
船舶による上陸侵攻の特徴
当初は沿岸部が攻撃目標となる
航空機による上陸侵攻の特徴
沿岸部に近い空港が攻撃目標になる
③:シーレーンの封鎖
まだ国内に物理的な攻撃がない場合でも海上封鎖によってシーレーンを断たれるといった状況が発生する場合があります。
シーレーン
海洋国家の貿易や通商にとって戦略的に重要で有事の際でも確保すべき海上交通路
画像:日本のエネルギー輸入のシーレーン
例えば台湾有事がおこって図のように台湾海峡が海上封鎖にあったとします。
そうなると他国との貿易が困難になり食料やエネルギーの輸入調達コストが上昇するためそれらの重要品目が日本国内で不足してしまいます。
結果としてインフレが発生し、さらに自体が深刻な場合には食料やガソリンなどのエネルギーが手に入りづらくなってしまいます。
現実に中国共産党では有事に備えて国家ぐるみで食料を買い占めて備蓄する一方で、日本の備蓄量は国民1人当たり約20日分と言われています。
つまり日本国民は個人でも食料備蓄が大切な時期に来ているのです。
④:核兵器による攻撃
生物兵器や核兵器による攻撃は広範囲かつ人体に多大な悪影響をもたらす兵器です。
使用されることは許されませんが、万が一使用されてしまった時のことも想定しておく必要があります。
核攻撃への留意点
- 閃光は絶対に見ない
- 地下や強い建物に隠れる
- 口や鼻を覆って爆発地点から離れる
- 皮膚の露出を極力控える
- 風向きに合わせて避難する
核爆発によるほとんどの死因は爆風によるものと言われています。
このことからも伏せて爆風を避けることには大きな意味があるのです。
核攻撃の際にもしも屋内にいた場合には以下のように対処します。
屋内での対処法
- できるだけ室内を密閉する
- 地下室があれば地下に移動する
- 窓のない部屋に移動する
また、屋外から屋内に戻ってきた場合は衣類を脱いでビニール袋に詰めることで汚染物質から離れます。
その後はすみやかに全身を水と石鹸で洗い流し、汚染された疑いのある水や食物の摂取は避ける必要があります。
必要に応じて医師の診断を受けましょう。
その他の想定しておくべき事態
この他にも戦争などの有事ではさまざまな事態が予測されます。
予測される事態
- 世論へのスパイ工作
- 民族対立
- サイバー攻撃
それぞれ解説しますね。
①:世論へのスパイ工作
戦争状態になると各国でのスパイ工作が活発化します。
特にメディアを使った情報戦は歴史上のすべての戦争で行われ、かつての日本でも旧ソ連のスパイ工作によって対米開戦へのリスクが高まったといわれています。
近年のロシアによるウクライナ侵攻でもロシアはSNSや主要メディアを通じてフェイクニュースを発信して国際世論と国内世論の誘導をおこなっています。
衛星によって正確な情報が得られる現代においてもスパイ工作による2次的な情報に世論が流れていく可能性は大いにあります。
有事の際にはSNSやYouTubeなどに情報発信源が不明なものが急増しますので注意が必要です。
②:民族対立
戦争有事が発生した際には国内での激しい民族対立がおこることが予想されます。
これは第二次世界大戦の終戦後にも『朝鮮進駐軍』と称した勢力と国内の警察や民間人が激しい衝突や事件などが見られました。
また中国共産党は『国防動員法』という危険な法律を制定しています。
国防動員法
中華人民共和国で2010年7月1日から施行された法律。戦争や武力衝突が発生した際に金融機関、報道やインターネット、その他のインフラや食料などの民間資源をすべて政府の管理下に置くことができる法律で中国国外に在住する中国人にも適用される。
この法律は、もしも中国と戦闘状態に入ってしまえば日本国内の在日中国人も中国の戦争の為に加担しなければいけないことになります。
このように戦争状態に入ると国内の民族対立に警戒しなければいけません。
③:サイバー攻撃
戦争が起こると敵国からのサイバー攻撃にって日本のインフラ設備が破壊されたり個人情報がハッキングされる恐れがあります。
たとえば預金をしている金融機関がサイバー攻撃を受けてお金が手元におろせない状況もあるかもしれません。
また戦争時にはシーレーンの封鎖や国内の供給力の破壊によってインフレに見舞われる可能性があり、そうなれば預金封鎖という手段が取られる場合もあります。
なので手元にはいざという時の現金を持っておくことが大切です。
まとめ
本記事はいざという時の備えをしっかりとしておくことで万が一有事が起こった時にも混乱せずに行動ができるようにまとめました。
そのため、やや極端な場面の例もあげておりますが決して不安を煽っているわけではありませんので悲観的になってしまうことも禁物です。
とはいえ長く平和の時代が続いた日本ではいざという時に混乱していては生命が危機にさらされかねません。
ほんの少しでも『万が一』を備えていざという時にはあなたや大切な人に危害がないようになればと思っています。
本記事のまとめ
- 日本有事の可能性は急速に高まっている
- 有事への対策が必要である
- 必要な知識を把握しておく
- 食料を備蓄しておく
- 避難用の持ち出し品を準備しておく