【右翼と左翼の違いとは?】わかりやすく解説

右翼と左翼の違いとは?

 

「右翼」保守的・国粋主義的な思想傾向、またはその立場に立つ人や団体のこと。

「左翼」急進的・革命的な政治勢力や人物、ことに社会主義または共産主義的傾向の人や団体のこと。

(参考『大辞林・第三版』松村明・編、三省堂)

 

右翼と左翼の名前の由来

 

画像  フランス革命 wikipedia

 

右翼と左翼の名前は、フランス革命の議会の席順において、議長席から見て

 

に『保守、穏健派』

に『共和、革新派』

 

と、左右に分かれて座っていた事に由来します。

 

 

フランス革命は、長く続いた王の絶対的権力を破壊した王側(右・体制派)市民(左・反体制派)の壮絶な争いです。

 

右翼

保守=体制派=国家主義

国柄や伝統文化を重んじる傾向。

 

左翼

革新=反体制派=反国家主義

伝統文化の革新、変革を目指す傾向。

 

当記事では、この体制派と反体制派の構図を元に、右翼と左翼の考え方に迫ります。

 

時代と変わる右翼と左翼

 

源流をフランス革命に持つ左右の思想ですが、現代の左右の立ち位置は、国柄や時代によって変化します。

これが、右翼、左翼の違いをわかりづらくしてしまう原因なのです。

 

例えば、現代日本で考えてみましょう。

 

戦後の右翼

 

第二次世界大戦後の日本では、日米安全保障条約の下で平和を享受してきました。

つまり、

同盟体制を支持する立場

右翼(体制派)

 

と言えます。

それでは日米同盟を破棄して、日本は自主独立を目指すべきだと主張する立ち位置はどうでしょう?

日本の自主独立

右翼(体制派)

 

とも言えます。

 

結局、日本の体制(日米同盟)を支持する人も、日本の国家(反米独立)を支持する人、どちらも右翼という事になってしまうのです。

 

したがって戦後の右翼は大きくは二つに分かれます。

 

親米右翼

日米同盟を基軸として日本の伝統や文化を守る立場

 

反米右翼

日米同盟を破棄して日本の自主独立によって日本の伝統や文化を守る立場

 

一方で、左翼は基本的に日米同盟には反対の立場です。

この点に関して、左翼は反米右翼と近いと言えます。

ただ、左翼の反米には、自主独立(特に軍事的独立)が存在しません。

 

左翼の反米

 

左翼は日米軍事同盟を破棄する事で

日本の軍事力そのものを放棄して平和主義に邁進すべき

と主張しています。

 

軍事力放棄によって平和が得られるのかは甚だ疑問ですが、これが日本の左翼の言い分です。

この主張の意図に関しては後半で解説します。

参考記事:日本の安全保障について

 

 

さて、次は少し時間軸をずらして、左右の立ち位置を確認します。

 

第二次世界大戦中の大日本帝国では、アメリカが敵国でした。

前述したように、現代においての日米同盟の支持は右翼(体制派)と言えますが、時間を大きく巻き戻し、戦時体制の日本で考えてみます。

 

戦時下の日本

 

日米同盟(日米和平)を支持

左翼(反体制側)

 

戦時下での敵国との和平や同盟を主張する事は、反体制です。。

このように右翼と左翼の概念は国柄や時代によって変わってしまいます

 

左翼と共産主義

 

それではここで、現代左翼に視点を移します。

現代の左翼は、反体制という事ともう一つ大きな特徴があります。

それは、資本主義経済を否定し、共産主義や社会主義を信奉している事です

 

【共産主義】

 

 

財産の一部または全部を共同所有することで平等な社会をめざす思想

この思想は19世紀後半に、ソビエト連邦のマルクスとエンゲルスによって体系化された。

それまでの、自由主義経済では資本家と労働者の格差が広まってしまうため、資本家(ブルジョワジー)の持つ資本を、全ての人民に平等に分配し、格差をなくそうとする考え方。

 

参考記事:共産主義をさらに詳しくはこちら

 

 

左翼が掲げる共産主義思想は、旧ソビエト連邦を中心として世界中に浸透しました。 

 

資本主義が生み出した格差へのアンチテーゼとして、共産主義革命による平等主義社会が叫ばれたのです。

 

共産主義=反資本主義=平等主義

 

戦後の学生運動では、共産主義革命を目指す若者の暴動によって、多くの血が流れる事となりました。

 

画像:神田カルチェ・ラタン闘争

 

これらの過激な左翼運動は、1972年の浅間山荘事件にて極左集団の危険性が世に知られ、落ち着きはじめました。

しかし、今もなお、日本や世界各国では共産主義と反共産主義が争いを繰り返しています。

 

ここまで教科書的な左右の違いを説明しました。

ここからは学校では教わらない、思想の源流を紐解いてみます。

 

 

左右の思想分類について

 

現代日本で『右翼』『左翼』と表現する際ら、過激思想のニュアンスを含んでいます。

 

ただ、右翼の中でも左派的な考え方を持つ人、左翼の中でも右派的を持つ人まで幅広く存在します。

 

画像:Wikipediaより引用

 

これは、左右の思想の度合いと立ち位置による思想分類を表現した図です。

 

左翼=共産主義・アナキズム

右翼=ファシズム・国家社会主義

 

図をよく見ると、その中心近辺は穏健派(現実主義)、端に行くほど過激派(理想主義)になるといった関係が見て取れます。

 

前述したように、右翼の反米主義左翼の反米主義は、武力に関する立場の違いはあれど、極端な底の思想は似ているといえます。

 

左翼と革命

 

ここで一つ疑問が浮かびます。

なぜ、左翼は日本では武力の放棄を主張するのに、暴力による共産主義革命を目指すのか?

 

それは、そもそも共産主義が体系化された目的が、世界の国々の共産化だった為です。

意外と知られていませんが、日本共産党も始まりは旧ソ連共産党の日本支部だった歴史があります。

 

日本共産党は、旧ソ連が日本で共産主義革命を起こす為のスパイ機関だったのです。

 

第2次世界大戦前、共産党を通してコミンテルンと言われるソ連のスパイが大量に侵入していました。

 

例えばゾルゲ事件は名なスパイ事件です。

画像:ソ連のスパイとして暗躍したゾルゲ

 

彼らの目的は、日本の共産化です。

 

日本の世論を日中戦争の長期化、日米開戦に持っていく事

日本を弱体化させて、最終的に共産主義革命を起こす事

外部リンク:コミンテルンの暗躍についてはこちら

 

実際に、日米開戦を煽った当時のマスコミの中にもソ連のスパイが入り込んでいました。

 

朝日新聞に入り込んで日本の情報をソ連に流し、世論を煽った尾崎秀実も逮捕されています。

画像:戦時世論を煽る朝日新聞

画像:朝日新聞記者でソ連のスパイだった尾崎秀実

 

これらは、教科書では教わらない日本左翼の歴史です。

この流れは現代日本でも受け継がれています。

左翼にとって、皇室の存在、日本の武力、日米同盟は、邪魔な存在です。

 

左翼が表向きに反戦平和、武力の放棄を謳いつつも、日本の軍事的弱体化を目指すのは、日本の共産主義化という目的があります。

 

現代の左翼はデモ活動を通して、反体制を主張しています。

 

画像:打倒安倍政権Twitterより引用

 

左翼運動には、反戦平和と暴力が混在しています。

 

また、日本のメディアも戦前から変わる事なく、報道に関して左翼的なバイアスを持っています。

参考記事:なぜマスコミは偏向報道をやめないのか?

 

日本の左翼思想の源流は、戦前から続く共産主義の流れを含み、対米開戦を煽りながら日本の弱体化を目指しました。

 

戦後は日米安保反対、軍事力の放棄を謳いながら、日本の軍事的弱体を一貫して進めているのです。

 

民族的な視点での右翼と左翼

 

大陸派と親米派

 

右翼思想も、極端な思想になればなるほどに全体主義、共産主義に近づきます。

 

ここで、右翼と左翼を包括してわかりやすく考える為に、日本の極端な勢力は大きく2つに分類します。

『大陸派』『親米派』

です。

 

大陸派

 

画像:韓日友好を主張する街宣右翼

 

大陸派とは、中国大陸、東アジア、ソ連(現ロシア)の国々と手を取り合って日本の生存を保持しようとする思想です。

 

これは、第二次世界大戦中に力を持ち、『大東亜共栄圏』を設立し、日本は東アジアの国々と共に軍事的および経済的な生存圏を作る事を主張した考え方です。

 

現代では

反米右翼

反米左翼

がこれに当たります。

 

戦時下において、1億玉砕を合言葉に日本を破滅に引きずりそうになった彼らの思想は、それはソ連の狙い通りだった事でしょう。

 

 

親米派

 

画像:アメリカを温かく迎える親米右翼

 

親米派とは、アメリカをはじめとする欧米列強との結びつきを強化して、日本の軍事的生存権を確保しようとする勢力です。

 

第二次世界大戦中、欧米列強は当然にして日本の敵国であり、親米派勢力は力を拡大する事は出来ませんでした。(親米右派は日米開戦に反対していました)

 

一方、戦後においては親米派はアメリカの支配下で日米同盟の強化と共に勢力を拡大しました。

戦前から親米派は、明確にソ連からの脅威を叫び、日米開戦に反対していました。

 

現代では

親米右翼

が、親米派といえます。

 

また、2019年現在の自由民主党も親米派の保守政党であり、親米派は大陸派に比べて穏健派が多いのが特徴です。

 

 

経済的視点での右翼と左翼

 

それでは最後に経済政策的視点で見てみましょう。

既にお気づきの通りで、日本での極端な思想を持つ右翼と左翼は、実は主張が酷似しています。

それは経済政策的視点から見ると明確に理解できます。

 

国家社会主義と共産主義

 

社会主義は共産主義の前段階とも言われますが、どちらも統制経済、計画経済を基調としています。

 

日本における右翼と左翼の歴史は、経済的視点においての主張がほぼ同じです。

 

左翼=共産主義=反資本主義

 

一方の、過激な右翼は

 

右翼=国家社会主義=反資本主義

 

このように、共産主義(左翼)と国家社会主義(右翼)は兄弟のようなものです。

 

日本の戦況が悪化し、大陸派右翼が勢力を増した第2次世界大戦末期、食料物資は配給制となりました。

つまり、統制経済です。

紛れもなく大陸派右翼の台頭した戦時体制は社会主義、全体主義、そして統制経済の発想です。

 

ゲルマン民族優位主義を掲げたナチスドイツも国家社会主義の政治体制を標榜していました。

彼らもまた、社会主義(共産主義)を掲げているのです。

 

ここで私が言いたい事は

右翼と左翼は対極の思想ではなく、極端になる程に親和性を帯びていくと言う事です。

 

極端な左翼思想=極端な右翼思想

 

極端な思想は、確実に私たちの自由を奪います。

ですので、左右の極端な思想の対極に位置する立ち位置、保守思想であり、自由主義であり、現実主義だと私は考えています。

 

全体主義と自由主義

 

本当に自由な世の中へ

 

このように、右翼も左翼も、思想が極端になるほど、全体主義やファシズムに行き着きます。

第二次世界大戦中の日本においては、ソ連のスパイを含む大陸派の右翼が、軍部の極端な対外政策の原動力となりました。

極端な思想は、争いや暴力と一体化するのが世の常です。

 

暴力革命によって伝統や文化をひっくり返すのではなく、伝統や文化に固執しすぎて復古主義に陥るわけでもなく、少しづつ』世の中を良い方向に変えていく。

 

私はそんな姿勢が大切だと思っています。

 

そこには、自由な経済活動や自由な主張が認められる社会でなければいけません。

極端な平和主義にも注意が必要です。

国民が健康で豊かに暮らしていける国にするには、防衛力は不可欠なのです。

極端な平和主義によって、日本が武力を完全に放棄したとしたら、瞬く間に他国からの侵略を許してしまうでしょう。

参考記事:日本の安全保障について

 

 

常に極端な主張には注意が必要です。

改めて言います。

 

今、できる事を少しづついい方向に変えていく。

 

そんな姿勢が、自由で文化的な、豊かな国を作っていく礎となることを私は信じています。

 

ABOUTこの記事をかいた人

リフレキャット

日経平均株価の最高値更新を祝して美味しいお酒を飲める日を心待ちにしています。テクノロジーの発展と豊かで明るい未来を想像しながら、今日も『時代おくれ』を聴いています。