■本記事の内容
・財務諸表が必要な理由
・バランスシート(B/S)を理解する
・損益計算書(P/L)を理解する
・キャッシュフロー計算書(C/S)を理解する
財務諸表とは、決算書とも呼ばれている企業の経営成績表のような存在です。
財務諸表のうちでも、『バランスシート(貸借対照表)』『損益計算書』『キャッシュフロー計算書』の3つを財務三表とよび、上場企業では作成が義務づけられています。
目次
財務諸表が必要な理由
簡単にいえば財務諸表が必要な理由はこの2つの開示義務があるからです。
①:利害関係者への開示義務
②:国への開示義務
①:利害関係者への開示義務
利害関係者とは『スタークホルダー』とも呼ばれて、具体的には会社に対する下記の人たちを指します。
・消費者(顧客)・従業員・株主・債権者・仕入先
特に上場企業は利害関係者の幅が広く、信頼によって株式市場から資金を調達しているために、利害関係者に対して決算書を開示する必要があるのです。
②:国への開示義務
大きな括りでは国や行政機関も利害関係者に入りますが、こちらは企業が正確に税金を納めるという観点からの開示義務です。
税務署への決算報告書は、上場企業だけでなくすべての法人が必要です。
この財務諸表の提出によって、法人が納税をしっかり行なっているのかを確認します。
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このように財務諸表は、企業の成績表として国を含む利害関係者に、経営が行われている証明として作られています。
企業が銀行から融資を受ける際にも、この財務諸表によって可否を判断されることも多くあります。
また財務諸表は一定期間における経営成績表の側面も持ち合わせています。
その理由は、以下の3つの財務三表の記事を参照ください。
①:バランスシート(貸借対照表)
②:損益計算書
③:キャッシュフロー計算書
①:バランスシート(貸借対照表)
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②:損益計算書
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③:キャッシュフロー計算書とは?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
企業経営についてこれら3つのことが確認できれば、経営の内容についての大部分を把握できますね。
特に利害関係者の中でも、私たちが企業の決算書を確認することは株主としてというケースがほとんどでしょう。
財務三表は株式投資においても、企業による決算書は極めて重要な指標ですから、投資を考えている方はかならず押さえておきたい3つの諸表です。
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