・ 株式投資を始めたいけど何もわかりません
・ 基礎知識をわかりやすく教えてほしいです!
本記事ではこんなお悩みを解消します。
STEP①:株式投資とは?
株式投資のはじまり
そもそも『投資』とは、世の中の事業などを支援して、その事業が得た利益の分配をもとにお互いの生活を豊かにするために考えられた仕組みです。
株式投資のはじまりは17世紀オランダの『東インド会社』といわれています。
危険がともなう航海に対して、大勢が出資をして船の遭難へのリスクを最小化するために考案されました。
現代における株式投資も、大勢の人が事業を行うために必要な資金を企業に出資をして、その見返りとして事業利益の一部を受けとることで、お互いの生活と事業を豊かにさせます。
株式投資のしくみ
株式は、証券会社を通じて売買されます。
会社は、発行した株式を投資家に買ってもらうことで事業に必要な資金を調達します。
株式投資で企業の株主になるメリットは大きく分けて4つあります。
①:配当金を受けとれる
②:株主優待を受けられる
③:株価の値上がり利益を受け取れる
④:株主総会の議決権を得られる
この投資における収益のうち、配当金と株主優待の収益を『インカムガイン』、株価の値上がり益による収益を『キャピタルゲイン』といいます。
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日本での主な証券取引所は主要都市の5つにありますが、取引の大部分は東京証券取引所で行われています。
東証一部は、トヨタ自動車やSONY、UNIQLOなどの信用度の高い会社が上場しており、業績や株価の値動きは安定しています。
一方で、マザーズやジャスダックは新興企業が多く上場しており、業績や値動きの変動幅が激しい傾向があります。
STEP②:配当金と株主優待
それでは、株式投資の醍醐味ともいえる配当金と株主優待についての解説です。
配当金とは?
配当金とは、企業が事業であげた利益のうちの一部を株主に分配することで、不労所得がほしい方は必ず確認しておきたい項目です。
株式投資における配当金は、預貯金を大きく超える利回りを狙える一方で、配当金が無くなってしまうリスクもあります。
配当金がないことを『無配』といいますが、事業によって利益が上がらなくなれば企業は配当金を払えなくなります。
株式投資をする上では、配当金の有無と合わせて企業が利益を出せているかの確認を怠らないようにしましょう。
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株主優待とは?
株主優待とは企業が株主に対して、自社サービスや商品などをプレゼントすることです。
企業の中には自社のもの以外に、QUOカードや米のプレゼントをするところもあります。
株主優待も、利益が上がらなければ優待品をプレゼントできなくなってしまうので、やはり業績の確認も合わせておこないましょう。
いずれにしても株式投資をする前に、株主優待は必ず確認しておきないところです。
STEP③:株価チャート
それでは次に株価の値動きをあらわす『株価チャート』について解説します。
ローソク足
株価チャートとはいくつもの『ローソク足』の連なりで株価の変動をあらわすグラフです。
これは日足チャートといって、一本のローソク足は1日の値動きを示しています。
陽線(赤)
朝一番の価格(始め値)から値上がりしたことを示すローソク足
陰線(青)
朝一番の価格(始め値)から値上がりした事を示すローソク足
緑線
1日に売買された株式の量をあらわす出来高(できだか)
赤や青などの色は各証券会社の設定によってさまざまですが、陽線や陰線、出来高など株式投資のルールは世界共通です。
それでは陽線と陰線のローソク足についてさらに拡大して見てみましょう。
✔︎:陽線
一日の終値が朝一の取引値よりも上回ったことを示すローソク足
日足においては、東京証券取引所の株取引開始時(AM9時)についた価格を始値(はじめね)といいます。
株取引終了時(PM3時)の終値が、朝一の始値よりも上回ることができた時のローソク足を陽線といい、上昇相場によく見られるローソク足です。
✔︎:陰線
一日の終値が朝一の取引値を下回ったことを示すローソク足
陰線は陽線とは反対に、終値が始値を下回った時のローソク足を指します。
陰線は下落相場によく見られ、相場が弱いことを示しています。
さて、簡単に日足チャートにおけるローソク足の基礎を確認しましたが、分足でも年足でも考え方は同じです。
年足では
始値・・1年の始値(東証は1/4の始値)
終値・・1年の終値(東証は12/30の終値)
となります。
同じように5分足となれば、始値は5分の始まりの取引価格、終値は5分の終わりの取引価格となります。
基本的に短期投資の場合は時間軸が短い日足などのローソク足チャートを、長期的投資の場合は時間軸が長い月足や年足を参考にすると良いでしょう。
出来高とは?
出来高は、その日の売買がどのくらいあったかを示しているので、その銘柄がどれだけ活発に取引がおこなわれたかを確認できます。
出来高が急激に変化した時は、相場が転換局面を迎えていることが多いです。
株の購入を判断する1つのシグナルとして活用できるでしょう。
買い板と売り板
それでは次に、今現在の取引の状況を確認する『板』の見方を解説します。
板を見る目的をシンプルで今の株価に対する需要(買いたい人)と供給(売りたい人)のバランスを確認するためです。
板は左に売り板、右に買い板、真ん中に気配値が表示されており、気配値の中心が現在の価格となります。
この板が示す情報をつけ加えてみましょう。
この板は、株式が売買されるかぎりは常に動き続けます。
例えばこの板の状況から1,000円で売りを出していた注文が消えてしまったとします。
そのため、少し高くてもいいからこの株を1,010円で買いたいと思う人が出てきました。
そこで、1,010円で5,000株の買い注文が入ったとします。
すると板は変化します。
このようにして株価は刻一刻と変化していき、その取引の内容が板で確認することができます。
そして、この株の取引量や過熱感なども板読みから察することができますから、株式銘柄を買い入れる際にはしっかりチェックしておくと良いでしょう。
STEP④:証券会社で口座開設
株式投資では企業のことを『銘柄』と呼びます。
まずは、購入する銘柄を選ぶ方法を紹介します。
✅おこなっている事業に成長性があるか?
デイトレーダーなどの超短期投資をのぞく株式投資は、事業の未来に対して投資をします。
その事業に未来が望めなければ、将来投資した資金があなたのもとに利益として返ってくることはありません。
事業内容は企業のホームページに記載されていますから、必ず投資をする前には、対象となる企業の事業内容を確認して、その事業がこれから伸びていく市場かどうかを確認することが必要です。
✅売上や利益は健全か?
次に大切なことは、その企業の財務体質は健全なのかを確認しておく事です。
こちらも企業のホームページのIR(investors relations)で公開が義務付けられているため、売上や利益は最低限確認しておく必要があります。
また、自己資本比率が30%以下であれば倒産のリスクもあると言われていますから注意が必要です。
決算書と呼ばれる財務諸表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書)を確認すればOKです。
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投資対象の企業の財務諸表がイマイチであったとしても、今後の成長性が見込まれて株が買われる事もあります。
しかし事前の確認をしていなかったばっかりに、倒産などの大きなリスクに気づかなかったという結果だけは避けたいところです。
✅現在の株価の水準はどうか?
企業の成長性や財務体質、そしてインカムゲインにおいて問題無しと判断できたら最後に確認したいことはその企業の株価水準です。
なぜなら、財務体質が良くて成長性も期待されているか企業はすでに株価が高騰している事がよくあるからです。
もしすでに、投資対象の株価が高騰しているのであれば、すぐに購入するには注意が必要です。
株式投資で利益を上げる原則は、株価が安い時に購入し、株価が高い時に売るということです。
しかし、すでに株価水準が高い銘柄では利益確定の売りによって株価が大きく下がるリスクも持ちあわせています。
なので、投資対象の企業の株価チャートを確認して過去の株価水準と現在とで買われすぎていることはないかを確認すると良いでしょう。
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株式関連知識
ここで紹介した基礎知識は、株式投資のほんの一部分でしかありません。
当サイトで記事にしたこの他の知識についてご紹介します。
<<信用取引と空売りについてはこちら
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<<投資信託についてはこちら
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<<株購入のタイミングについてはこちら
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<<NISA(小額投資非課税制度)についてはこちら