自己資本比率とは?【わかりやすく解説】

自己資本比率とは?

 

自己資本比率(%)=自己資本÷総資本×100

 

自己資本比率とは『企業が経営のために調達したお金(総資本)』のうち『返済の必要がないお金(自己資本)』が占める割合のことです。

 

自己資本比率は企業の安定性をあらわし、その数値が高いほど経営状態は安定しているといえます。

 

 

自己資本と他人資本

 

次に自己資本と他人資本について解説します。

 

自己資本・・・返済の必要のないお金
他人資本・・・返済の必要があるお金

 

自己資本と他人資本は合わせて総資本とよばれ、企業の資金の調達方法として貸借対照表(バランスシート)の右側『負債の部』に記載されます。

 

 

自己資本比率とは、返済の必要のない自己資本が総資本に占める割合のことをいいます。

 

一方で他人資本は、いずれ返済しなければいけないお金ですから、他人資本の比率が高いほど経営状態は不安定といえるのです。

 

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自己資本比率からわかること

 

自己資本比率からは会社の安定状態をみることができ、一般的には下記のような目安とされます。

 

70%以上    理想的な企業経営

40~69%   優秀な企業経営

20~39%   普通の企業経営

0~19%    これからの企業経営

0%以下     倒産の危険性もある企業経営

 

企業の自己資本比率の現状はもちろんですが、過去からの推移も確認することで、企業がどのような経営をおこなっているかを確認することが重要です。

 

同じ自己資本比率の企業であっても、『毎年低下しているのか』『毎年上昇しているのか』によって、会社の経営状態には大きな差があるといえます。

 

自己資本比率を高める方法

 

自己資本比率を高める方法は2つしかありません。

 

・自己資本を増やす

・他人資本を減らす

 

他人資本を減らす場合には、借入金を早期に返済することで可能ですが、自己資本を増やす方法が安定した企業経営には必須です。

 

自己資本を増やすには大きくわけて2つの方法があります。

:利益を上げる

:増資をする

 

①:利益を上げる

 

結論からいえば、自己資本比率を高めるためには経営活動において利益を上げることが王道です。

 

 

図のように自己資本(純資産)には、損益計算書で記載される利益が積み上がっていきます。

 

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自己資本比率を高めるための一番の方法は、利益を上げ続けていくということです。

 

②:増資をする

 

もう一つ、自己資本比率を高めるための方法として、『増資』という方法があります。

 

増資は一般的に、新株を発行して投資家に買ってもらうことで、自己資本を増やします。

 

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とはいえ増資は、事業で利益を上げるための軍資金を確保するために実施されることが多く、結局は利益を上げる経営体制をつくることが自己資本比率を高めるためには重要ということです。

 

自己資本比率を投資に活用する

自己資本比率は、株式投資においても必ず確認しておきたい指標のひとつです。

 

自己資本比率は上場企業であれば、3か月に1回の四半期決算の時に公表されています。

 

こちらはトヨタ自動車の2021年3月期本決算からの引用です。

 

画像引用元

 

赤文字で囲んである箇所に、前年と現時点の自己資本比率が記載されています。

 

さすがのトヨタ自動車は、コロナ渦の不況においても高い自己資本比率を保っています。

 

自己資本比率のランキングはこちらのサイトから確認できます

 

とはいえ、自己資本比率は経営戦略や業種によってもさまざまなとらえ方があり、数値が高いほどにいい企業とも限りません。

 

例えば、他人資本であっても有利子負債の金利が自己資本の調達コストよりも下回れば、他人資本によって資金を調達することが企業にとって合理的である場合もあります。

 

自己資本比率は企業の経営状態の安定性を示す一方で、投資先の企業には財務諸表や時価総額、相場のトレンドなどさまざまな観点から見る必要がありますから、ひとつの指標として参考にするといいでしょう。

 

 

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日経平均株価の最高値更新を祝して美味しいお酒を飲める日を心待ちにしています。テクノロジーの発展と豊かで明るい未来を想像しながら、今日も『時代おくれ』を聴いています。